FX初心者の方が気になるのは、このトレードでいくら勝つことができるのか、いくら負けるのか、という部分かと思います。
どれだけのロットを張れば理想の価値額に到達するのかは初心者や初学者では慣れの部分でピンと来ないかと思います。
この記事では、ロットの張り方やその単位である通貨について解説します。
1,000通貨、10,000通貨とは?
・ロットの概念
・国内FX業者と海外FX業者のロットの違い
CFDとは?
・CFDトレードの注意点
これらについて解説しています。
目次
1,000通貨、10,000通貨って?
FXでのトレードの際、そのポジションにどれくらい張るかの単位として「〇〇通貨」を利用します。
具体例を挙げた方が分かりやすいので、海外FXを例に挙げます。
海外FXの場合、「10万通貨を1Lot(ロット)」としています。
例を挙げて説明します。
米ドル円が141円になったので、決済します。
つまり、100pips(1円)の利益です。
この際、あなたの口座は10万円増えていることになります。
これが1万通貨なら1万円、1,000通貨なら1,000円の利益です。
※通貨ペアによっては100pipsの利益額が異なります。
枚数って何?
上で挙げた「ロット」が「枚数」と呼ばれることもあります。
個人的には国内FXをメインにされている方は「ロット」ではなく「枚数」と呼ぶことが多い気がします。
以下で示しますが、海外FXメインの方は「ロット」を使うのですが、国内FXと海外FXでは基本となる「ロット」の単位が異なります。
国内FXと海外FXのロットの違い
海外FXでは主に1ロット=10万通貨を指しますが、国内FXでは1ロット=1万通貨を指します。
これは単純にスケールの違いという認識で良いかと思います。
つまり、国内FXの1ロットでのトレードは、海外FXでは0.1ロットでのトレードと同じことになります。
上記の例で言うと海外FXにおいては0.1ロットでも100pips動けば1万円変動します。
初心者だから1万円も動かれるのはちょっと・・・と思う方もいらっしゃるかと思います。
海外FXでは一般的にミニ口座、スタンダード口座、プロ用口座と大きく3つに分類されます。
初心者でも安心なミニ口座でしたら1ロット1万通貨でトレードできますし、スタンダード口座を開設したとしても、0.01ロット(1,000通貨)からトレードできますから、1万円も入金すれば十分なトレードをすることは可能です。
0.01ロット(1,000通貨)でのトレードでしたら、大きな為替変動がなければ1日数十円、数百円くらいの浮き沈みでトレードを実践することができ、慣れてきたらロットを少しずつ大きくすることで、精神的ハードルを一定に保ちながら上達していくことが可能です。
CFDとは
ロットのことについて触れましたので、一旦CFDとは何かについて書いていきます。
CFDとはContract for Differenceのことを言い、日本語では「差金決済取引」と訳します。
例えば、あなたが金や原油でも取引したいと思ったとします。
金が今後上昇しそう、原油が下落しそう。
じゃあ、どうやってそれらを取り引きしたら良いかを解決するのが「CFD」です。
CFDは現物の売り買いではなく、差金「差額」だけをやり取りする取り引きのため、利益が出たら利益を受け取り、損失が発生したら損失分だけを支払う仕組みです。
トレードの際に付けられた価格に対しての証拠金を用意することでトレードが可能になります。
CFDには日経225、ダウ、ナスダック、金、銀、天然ガス、アップルやアマゾンなどの聞き馴染みのある銘柄もあります。
※FX業者によって取り扱いが異なります。
CFD取り引きの注意点
さて、CFDとロットの話しに戻します。
当然のお話しですが、CFDは通貨ペアではありません。
そのため、ロットの概念が通貨ペアとは異なる点に十分な注意が必要です。
通貨ペアでは1ロットで取り引きしているからCFDも1ロットでトレードしよう、となった際、CFDの方が大きく動いたなんていうことがあるかも知れません。
海外FXで使用されるMT4(トレードツール)は1pipがどれを指すかを示してくれてはいますが、うっかり大きなロットで入ってしまうと、すぐにロスカットされるケースがあります。
必ずCFDを触るときは最小ロットで入り、動いている金額や証拠金維持率等を確認しながらトレードすることをオススメします。
MT4はスマートフォンからでもトレード可能です。
ただ、直近のトレードで行ったロットを記憶しています。
つまり、ドル円を10ロットでトレードした後、CFDでもトレードする場合、10ロットがデフォルトになっています。
このまま注文を入れると(証拠金があれば)10ロットで入ってしまうため、一気に大きな取り引きになってしまいます。
どのトレードも同じですが、焦ってトレードすると思わぬヤケドを負うことがあります。
必ず一呼吸置くくらいの余裕を持ったトレードを心掛けましょう。