
今回はFXで勝つための必須事項である、「トレンド」について触れていきます。
FXは「いかにトレンドが読めるか」がポイントになる側面もあります。
※FXは方向感を当てるゲームではありません。
トレンドを読むことができれば、楽に勝ちへ繋げることができるでしょう。
トレンドとは
・トレンドの重要性
・急なトレンドに飛び乗る危険性
・順張り、逆張りとは
・順張りのメリット、デメリット
・逆張りのメリット、デメリット
目次
トレンドとは

FXチャート
FXで勝つためにはトレンドを把握することが絶対条件です。
「トレンド」とは、上昇、下落、どちらへの力が強いのかを示すものです。
まずは下の図をご覧ください。
このチャートを見て、あなたは何を思いましたか?
「何だか右上がりな感じに見える」
そう思う方がほとんどだと思います。
つまり、これが「トレンド」です。
ローソクはその時間、1分足、5分足、10分足・・・1時間足、4時間足、日足、週足、月足といった区切りで形成されます。
5分足でしたら5分刻みでローソクが形成され、5分後には新しい足が作られます。
お分かりの通り、5分足×12本=60分になり、それが1時間足となります。
1時間足が4本になると、それは1本の4時間足です。
細かな話になりますが、1分足のトレンドが5分足のトレンドを形成し、それが集まると1時間足でのトレンド、4時間足でのトレンドを形成することになります。
初心者の頃は「じゃあ、どの時間足を見て判断したら良いんだ」という疑問が生じるはずです。
時間足に慣れていない頃でしたら、1時間足、4時間足を見てください。
なぜなら、短い時間足になればなるほどトレンドの反転が起こりやすいからです。
トレンドの反転が起こると、今まで上昇だと思っていた考えを逆転させる必要が出てくるため、瞬時に頭を切り替えなければいけません。
慣れていない頃はこの切り替えができず、下落が始まっているにもかかわらず、頭の中は上昇一択となっており、ポジションを取ったところで結果的に資金を失うことに繋がるからです。
トレンドフォローとは
トレンドフォローとは、チャートの流れ(トレンド)に沿ったトレードを行うことです。
なぜトレンドフォローが必要なのか。
トレンドはある一人の大金持ちが作り出すものではありません。
FXのチャートは世界中の大口投資家やの金融機関を含む、世界中の人が作り上げるものです。
残念ながら私たちがトレンドを止めたり、逆の流れを作り出すことはできません。
そのため、この流れに逆らったとしても、波に飲まれ、大切な資産を失うだけです。
後で説明しますが、FX初学者、初心者の頃はトレンドの流れに沿ったトレードを行うことを心掛けましょう。
「そろそろこの辺りで反発が来そうだから、今は上昇だけど一旦の下落を狙う」
これは逆張りというポジションの取り方で、FXに慣れていないときに逆張りを多用するとすぐに資産を失います。
トレンドと急騰、急落による突発的なトレンドの注意点
バンドワゴン効果
バンドワゴン効果とは、多くの人が支持しているものに対して、さらに多くの支持が集まることを意味します。
ハーヴェイ・ライベンシュタイン氏(アメリカの経済学者)によって、このバンドワゴン効果が提唱されました。
「バンドワゴン」は「パレードの先頭を行く楽隊車」を意味し、楽しそうなパレードで楽隊車の後に行列が続く様をイメージして名付けられました。
どこかの有名飲食店や有名ブランド店で行列ができているのを見たことがあるかと思います。
その飲食店やブランドにあまり興味がなくても、「あれ?なんだろう。面白そうなものが売っているのかな?」と並んだ経験ってありませんか?
または、広告で「累計販売10,000,000個!」「100万人が愛用」「全米が泣いた」などのキャチコピーをご覧になったことはあるはずです。
これらは、「みんなが使っているから、きっと私によっても良い商品だろう」と思わせる効果(バンドワゴン効果)を働かせる目的がありあます。
これがFXとどう繋がるのかと言うと、「バンドワゴン効果によってトレンドが形成されている側面がある」ということです。
バンドワゴンが楽しそうな楽曲を奏でながら走っています。それを見る観客がバンドワゴンの後を追いかけ、その人数がだんだん増えていきます。
バンドワゴンは勢いを増し、少しずつスピードを上げながら走り続けます。観客はいつしかバンドワゴンに飛び乗り、その楽し気な光景を見ようと観客はさらに増え続けます。
そのうちバンドワゴンは最高潮にスピードを上げ、飛び乗った観客を振り落としながら走っていきます。
しばらくするとバンドワゴンに無理やり乗っていた観客は振り落とされ、誰もいなくなりました。
バンドワゴンはまた楽しそうな音楽を奏でながらゆっくり走っていく・・・
つまり、トレンドの形成とは、バンドワゴンの観客に似た側面があるのです。
チャートが上昇傾向を示したときはゆっくりとした動きですが、少しずつ上昇のトレンドに乗ろうとする人たちが参加し、そのトレンドは加速していきます。
加速度を増したトレンドは多くの損切りを巻き込み(バンドワゴンで言う振り落とされた人)を燃料に最高潮の加速を見せ、やがてトレンドの終焉を迎えます。
トレンドがどこまで継続するかは分かりません。
ただ、急な上昇、急な下落トレンドが発生したときに、冷静な判断もせず飛び乗ると、バンドワゴンに振り落とされる可能性がありますので、トレンドに乗るのはとても大事なことですが、急騰、急落への飛び乗りはやめた方が無難でしょう。
順張り・逆張りとは
順張りとは、トレンドに沿ったエントリーをすることです。
チャートをぱっと見たとき、上昇傾向にあるのか、下落基調にあるのかは視覚的な部分で把握できるかと思います。
先に書いた1時間足、4時間足でチャートを見て頂ければ、何となくイメージできそうですが、もしどちらでもないように感じたらそれはレンジ相場(一定の区間で上昇、下落を繰り返す相場)なので、明らかにトレンドが発生していそうな通貨ペアを見つけましょう。
逆張りとは、トレンドに反したエントリーをすることです。
先にも書きましたが、チャートが右肩上がりのラインを構成しているのにも関わらず、ショートポジションを取るのは「逆張り」と言われるものです。
おそらく順張りに関しては感情に馴染む部分が多いかと思います。
トレンドに対して逆らうことがなく、そのままエントリーすれば良いのですから。
では、逆張りは何の必要性があるのでしょうか。
ここでは順張り、逆張り、それぞれのメリット、デメリットを確認していきます。
順張りのメリット
トレードフォローは基本中の基本です。
初めから逆張りを覚えるよりも、チャートの流れに沿ったトレードをマスターした方がトレードの上達が早くなります。
大きな流れに同調し、チャートの動きが鈍くなってきたら利確。
最初の頃はこの流れを体得するべきだと考えます。
順張りのデメリット
トレンドがどこまで継続するかは分かりません。
まず、目安となるのは直近の抵抗(反発)ラインです。
今、伸びているチャートはすぐ手前にあるチャートの頂上、あるいは下向きの頂上を目指しています。
未だかつてない価格を示しているようでしたら、キリ番(0.0や0.5などのキリの良い数字)を目指しているかも知れません。
伸び続けているチャートにも必ず終わりが来ます。
一方的に伸び続けるチャートはありません。
その逆向きのチャートは短期的なものか長期的、あるいは完全に逆のトレンドを形成するきっかけになるのかは分かりません。
となると、どこで利確したら良いのかという素朴な疑問がわいてきます。
どこまで継続するのか分からないトレンドの利確は、ある意味トレーダーの永遠の課題です。
利確した直後にトレンドが反転すれば、それは恐らく最高のタイミングでの利確でしょう。
逆に、利確した後もトレンドが継続し、じわじわチャートが伸びると「ああ、なぜ利確してしまったのか・・・」と途方に暮れるかも知れません。
現在、億トレーダーとして活躍している方々も同じ経験をしていますし、ひょっとしたらまだ利確のタイミングについて追求しているかも知れません。
私は10回利確したら8回は「ああ・・・」と思っていますw
トレードは利確か損切りのどちらかです。
建値で決済してプラマイゼロのトレードもありますが、プラマイゼロなら勝ちだと思っています。
ならば、利確できれば上等です。
FXはとにかく「生き残る」ことが大事です。
逆張りのメリット
一定方向のトレンドが発生した場合、後からトレンドを追いかけても旨味がない場合があります。
また、そのトレンドがどこまで継続するか分からない場合、エントリーした瞬間にトレンドが終了する可能性もあります。
そこで逆張りの登場です。
トレンドは常に一定方向に進むのではなく、一旦調整が入ります。
つまり、短期的ではあるものの、逆方向のトレンドが発生します。
この逆方向のトレンドが継続するかどうかは相場次第ですが、この反対方向のトレンドを狙うのが逆張りのメリットです。
この逆張りが狙えるようになると、どんなトレンドが発生していてもエントリーすることができるのがメリットです。
逆張りのデメリット
トレンドとは反対方向へのエントリーのため、順張りよりもシビアに損切りを設定、想定しておかなければなりません。
また、あくまで短期的なトレードになるケースがほとんどなので、高ロットかつ少ないpips数での取り引きになります。
逆張りはトレンドが反転した際には最高のエントリーポイントになりますが、そのポイントを掴むことができるようになるには多くの経験が必要です。
それを「勘」で行っている間はギャンブルです。
FXは「投資」であり「ギャンブル」ではありません。
逆張りはシビアなトレードになりがちなので、数カ月単位で勝てるようになってから自身の手法の一つとして覚えていく程度で良いかと思います。
まとめ
いかがでしょうか。
今回はトレンドと順張り、逆張りについて書いてみました。
慣れないうちは順張りも「勘」に頼る部分があるかと思いますが、トレンドをフォローすることができれば勝率も上がるはずです。
損切りが続くとメンタルに影響し、「勝つためのトレード」ではなく、「損失を取り戻す」トレードになってしまい、それは資産を失うことに繋がります。
まずはしっかりと基本を身に付けることから始めましょう。